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四一  イエズスは、百夫長の召使いの病気をなおされた


 イエズスさまは山の上で人々にお教えになってから、カファルナウムの町へおいでになりました。大勢の人たちは、そのあとを慕って、ついてきました。そのとき一人の百夫長(ローマの軍隊の士官)がイエズスさまの前にきて、「主よ、私の召使いが中風で、家で苦しんでいます。どうぞなおしてやってください」とお願いしました。

 そこでイエズスさまが、「行ってなおしてあげよう」とおっしゃると、百夫長は恐る恐る言いました、「主よ、私はあなたさまを、自分の家にお迎えするほどのねうちもない者でございます。しかし、ただひとことご命令をなさってください。そうすればあの召使いはなおりますから。」

 これを聞いたイエズスさまは、そばにいた群衆に向かって、「みんな見なさい。私はイスラエル人の中にさえ、これほど深い信仰を持つ人は見なかった」と言われ、それから、百夫長に向かって、
 「行きなさい。あなたの信じたとおりになれ」とおっしゃいました。
 ちょうどそのときに、召使いの病気はなおりました。

御聖体拝領前には「
主よわれは不肖にして、主をわが家に迎えたてまつるに足らず。ただ一言をのたまわばわが心いえん」と三度胸をうちながらとなえますが、これは、この百夫長のことばからとったものです。

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